【コーギーにサマーカットは必要?】犬のサマーカットのメリット・デメリット・注意することを紹介!!
犬のサマーカットとは?
サマーカットとは、「夏に犬や猫の毛をバリカンやハサミなどで本来の長さより短く刈り込むスタイルのこと」です。短くする長さについては特に決まりはなく、「バリカンで刈りそろえる」「短く切る」「一部だけ刈りそろえる」、これらもすべてサマーカットといいます。
「コーギー」にサマーカットは必要なの?
結論から言うと、コーギーは基本的にサマーカットをする必要がない犬です。
コーギーはダブルコートの犬なのでカットが必要ないんです。
実は犬は以下の2種類に分けることが出来ます。
●グルーミング犬種(ダブルコート)
●トリミング犬種(シングルコート)
グルーミング犬種(ダブルコート)
一定の長さまで毛が伸びたらそれ以上は伸びず、新しい毛に生え変わる犬種です。基本的に「ダブルコート」の犬のことを指します。
トリミング犬種(シングルコート)
毛が自然に抜け落ちることがなく、一生伸び続ける犬種です。定期的にカットが必要になります。基本的に「シングルコート」の犬のことを指します。
犬の被毛の種類についてもっと詳しく見ていきましょう!
犬の被毛の種類
犬の被毛には2つのタイプがあります。毛が二層になっている「ダブルコート」と一層だけの「シングルコート」です。
【ダブルコート】
毛が二層になっていて、上毛の「オーバーコート」は太くてしっかりした毛で皮膚を保護をして、下毛の「アンダーコート」は柔らかい毛で保湿、保温をしてくれます。
【シングルコート】
「シングルコート」とは1層の毛質(オーバーコート)のみが生えているタイプの被毛のことを言います。
「ダブルコート」の特徴は季節による「換毛期」があることです。「ダブルコート」の犬は春と秋に体温の調節をするため「アンダーコート」が生え変わります。そのため、ダブルコートの犬は抜け毛が多いんです!
- コーギー
- 柴犬
- チワワ
- ゴールデンレトリーバー
- ダックスフンド
- ポメラニアン
- シェットランドシープドッグなど
「シングルコート」の特徴は季節による換毛期が無いことです。そのため、一年を通して少しずつ生え変わります。季節ごとの毛の生え変わりが無いので、抜け毛が少ないというメリットはありますが、定期的にトリミングに連れて行ったり、体温調節が苦手という特徴があるので、お手入れが楽というわけではないようです。
- トイプードル
- ヨークシャテリア
- マルチーズ
- パピヨンなど
つまり、グルーミング犬種(ダブルコート)に分類されているコーギーは、基本的にブラッシングをしっかりとしてあげれば、サマーカットをする必要がないということです!
サマーカットのメリット・デメリット
- 暑さ対策ができる
- お手入れが楽になる
暑さ対策
毛を適度に短くすることで、風が肌まで通りやすくなるため、暑さ対策をすることが出来ます。
お手入れが楽になる
毛が短くなると、毛玉ができにくくなり、シャンプーやブラッシングなどのお手入れが楽になります。
- 皮膚が日光や紫外線の影響を受けやすくなる
- ノミやダニに刺されるリスクが高まる
- 熱中症のリスクが高まる
- 「毛刈り後脱毛症」になる可能性がある
皮膚が日光や紫外線の影響を受けやすくなる
夏に毛を短くし過ぎると、日光や紫外線によって皮膚が刺激を受け、炎症を起こしてしまう可能性があります。
ノミやダニに刺されるリスクが高まる
毛が短くなると、皮膚が剥き出し状態になり、ノミやダニなどの虫に刺されやすくなってしまいます。
熱中症のリスクが高まる
被毛が作り出す空気の層の断熱効果がなくなったり、太陽の光が直接肌にあたってしまうことで暑さを感じやすくなり、熱中症を引き起こすリスクが高くなる可能性があります。
「毛刈り後脱毛症」になる可能性がある
科学的な原因はわかっていませんが、バリカンで毛をかることで毛が生えてこなくなったり、毛がスカスカになってしまう可能性があります。「毛刈り後脱毛症」は、特に治療法が分かっていないので、経過観察をするしかありません。多くは数年以内に自然に発毛してくるようです。
サマーカットで注意すること
「トリミング犬種(シングルコート)」は定期的にカットが必要な犬種です。そのため、ある程度サマーカットに向いています。
しかし、「グルーミング犬種(ダブルコート)」は毛を短く切りすぎてしまうと「毛刈り後脱毛症」になる可能性があるため、あまり向いていません。
では、サマーカット以外にどうやって暑さ対策をしてあげればいいのでしょうか?
サマーカット以外の暑さ対策
- 定期的にブラッシングをする
- 部屋の温度を調節する
- 真夏の暑い時間の散歩を避ける
- 肥満に気をつける
- 暑さ対策のグッズを使う
- 部分カット
定期的にブラッシングをする
定期的にブラッシングをしてあげることで毛をしっかり取り除くことができ、通気性が良くなるので体から熱を逃すことができます。
部屋の温度を調節する
エアコンやサーキュレーターなどを活用して部屋の温度が上昇するのを防ぎましょう。
真夏の暑い時間の散歩を避ける
真夏の太陽が出ている暑い時間に散歩をすると、熱せられた地面で肉球を火傷したり、地面との距離が近いため照り返しの熱気を受け熱中症になってしまう可能性があります。真夏の季節の散歩は人間も体調を崩してしまう可能性があります。しっかり意識して散歩をするようにしましょう!
肥満に気をつける
脂肪が断熱材となって熱がこもりやすくなったり、首まわりの脂肪が気管を圧迫してしまうことなどが原因で、呼吸機能が低下して体温調節が難しくなってしまいます。
暑さ対策のグッズを使う
冷感マットなどの暑さ対策グッズを使うことで暑さ対策をすることができます!
\室内の暑さ対策グッズ/
\散歩中の暑さ対策グッズ/
部分カット
サマーカットをするなら、部分的にカットしてあげるのもオススメです!
- 毛玉ができやすい脇の下
- 体温を下げるのに有効的なお腹
- 排泄物が付きにくくするためにお尻周り
- 滑らないように肉球周りの毛
\夏関連の記事もぜひ/
まとめ
まずは飼っているワンちゃんが「トリミング犬種」なのか「グルーミング犬種」なのかを調べてあげてください!そして、愛犬に合った正しいサマーカット方法を選んであげてください!
悩んだ時は一度、トリマーさんや獣医師さんに相談してみてください!