蚊に刺されて感染症に!?「フィラリア症」の予防ちゃんとしていますか?
「フィラリア症」の予防は犬を飼う上で必須の対策となります。まだ対策をしていない方やこれから犬を飼い始める方は絶対に忘れないようにしましょう!
犬のフィラリア症とは
犬の「フィラリア症」とは、蚊を介して犬の心臓や肺動脈にフィラリアが寄生することで血液の循環障害を起こす病気のことです。放置すれば最悪死に至るとても恐ろしい病気です。
フィラリア(犬糸状虫)
「フィラリア」とは、そうめん状の姿をしていて成虫になると30㎝にもなる寄生虫です。別名で犬糸状虫とも言います。
犬の「フィラリア症」は1度感染してしまうと駆虫・治療がとても難しい寄生感染症です。しかし、適切に予防をしていれば、ほぼ防ぐことができる病気でもあります。
しかし、予防を怠ると感染する確率がグンと上がります。
「フィラリア症」が一体どのようなものなのか見ていきましょう!
フィラリア症の症状
以下の症状が当てはまったら「フィラリア症」の疑いがあります。必ず動物病院に行きましょう!
- 咳
- 元気がない
- 食欲がない
- 呼吸困難
- 血尿
- お腹が膨らむ
「フィラリア症」の症状は「咳」「元気がない」「食欲がない」「呼吸がしにくい」などがあげられます。また、症状が進むと「血尿」「お腹が膨らむ」などの症状も出てくる可能性があります。
「フィラリア症」は潜伏期間が長く、初期段階ではあまり目立った症状が無いため、見過ごしてしまいがちな病気なので注意が必要です!
フィラリアの感染サイクル
蚊がフィラリアに感染している犬の血を吸血する際に、犬の血液中にいるミクロフィラリアを血液と一緒に取り込み、蚊の体内に入る。
蚊の体内に入ったミクロフィラリアが感染幼虫に成長し、蚊の口(吸血針)のところまで移動して感染のタイミングを待つ。
フィラリアに感染した蚊に吸血された際に、感染幼虫が非感染犬の体内に侵入する。筋肉・脂肪などで2〜3ヶ月かけて発育する。
【予防薬で予防ができる期間】
フィラリアが心臓や肺の血管に移動し寄生する。感染後約6ヶ月で成虫になる。
メスの成虫がミクロフィラリアを産出し、血液中に流れる。
そしてまた最初に戻ります。これの繰り返しです。
蚊が原因で病気になってしまうなんて恐ろしいですよね…
また、外飼いしている犬は室内飼いしている犬よりも蚊に刺されるリスクが高まるので、より注意が必要です。
フィラリア症の予防
フェラリア症の予防は毎年行わなければいけません。最低でも4月頃〜12月頃までは、予防薬を毎月1回飲むようにしましょう。
予防方法
「フィラリア症」の予防薬は大きく分けると以下のようなタイプがあるようです。
【注射タイプ】
メリット
1年に1回の接種で予防することができる。
デメリット
老犬や妊娠中の犬、成長期などの犬は注射を打つことはできない。注射を導入していない病院もある。
【飲み薬タイプ】
メリット
価格が安く、副作用が少ない。種類が豊富。
デメリット
体の小さい犬だと上手く飲めなかったり、吐き出してしまう。また、予防期間中は毎月投与をする必要がある。
【滴下タイプ】
メリット
背中に垂らすだけなので、薬を飲んでくれない犬でも簡単に使える。
デメリット
体が少しベタついたり、薬を舐めたりしないように注意しないといけない。
メリット・デメリットを考えながら、愛犬に合った方法で予防してあげましょう!
予防する時の注意点
「じゃあさっそく予防薬を使用しよう!」
と思ったかもしれませんが、実は「フィラリア症」は予防するときにも注意が必要なんです。
注意
実は、フィラリアのメスの成虫から産出されたミクロフィラリアが体内にいることを知らずに予防薬を使用してしまうと、一度に大量のミクロフィラリアが駆除されショック症状を起こし、最悪の場合死に至ることがあります。
「予防薬を使用する際には必ずフィラリアが犬の体内に寄生していないかを病院で検査しましょう!」
毎年ちゃんと予防をしているという飼い主さんも、予防を始める時期に近づいたら予防薬を使用する前に、愛犬が「フィラリア症」に感染していないかを必ず病院に行き確認しましょう!
最後に
「フィラリア症」は1度感染してしまうと、駆虫・治癒するのがとても難しい病気です。ですが予防をちゃんとすればほぼ防ぐことができる病気でもあります。愛犬の健康は飼い主さんの次第で決まります。ちゃんと予防してあげましょう。