【愛犬の目が白い】犬の白内障の症状・原因などを紹介!!
愛犬にこんな症状でていませんか?「愛犬の目が白くなってきている」「よく物にぶつかる」「暗いところを怖がる」など、もしかしたらその症状、犬の「白内障」かもしれません!
犬の白内障とは
白内障とは、目の中でレンズの役割を果たしている「水晶体」と呼ばれる部分がなんらかの原因で白く濁ってしまう病気です。初期の段階ではレンズが少し濁る程度で変化に気づくことが難しいですが、放置してしまうと、徐々に進行してレンズが真っ白になり視力が落ちてしまいます。最悪の場合失明してしまう恐ろしい病気です。
【犬の健康な目と白内障の目】
図を見ると「水晶体」が濁って目に光が入りづらくなっているのがわかりますね!この部分が徐々に濁っていくことで視覚障害が出てきてしまうんです!
症状
- 目が白い
- よく物にぶつかる
- よく段差につまずく
- 暗いところを怖がる
- 少しの物音に驚く
- 壁伝いに歩く など
犬の白内障は初期症状がほとんどわからないため、発見が遅れてしまうことが多いようです。発見が遅れてしまうと徐々に目の水晶体が白く濁り、視覚障害が出てきてしまいます。いつもと違う行動や愛犬の目に何か違和感を覚えたら、迷わず動物病院に行きましょう。
白内障のステージ
白内障は混濁の症状の状態によって4つのステージに分けられます。
白内障の進行の流れ
【初発白内障】
水晶体の縁が少し濁った状態。この段階では視力や見た目にほとんど変化がないため、飼い主さんが気付けないことが多いです。
【未熟白内障】
水晶体の中に白濁が少しずつ広がり、見え始める状態。視界がぼやける、かすむなどの症状が出てきます。
【成熟白内障】
飼い主さんが見てもわかるくらい、水晶体全体に白濁が広がってしまっている状態。視力も低下し、物にぶつかったり、動きたがらないなどの症状が出ます。
【過熟白内障】
白内障の最終段階です。失明してしまう一歩手前のとても危険な状態です。炎症や様々な合併症を引き起こす可能性があります。
原因
- 加齢
- 遺伝
- 外傷
- 糖尿病などの疾患による併発
- 白内障以外の目の病気
- 紫外線など
犬の白内障には「先天性」と「後天性」が存在します。
【先天的白内障(遺伝性)】
先天的に発症する白内障のことを「先天的白内障」と言います。先天性のため予防することが困難です。
その中で、6歳以前に発症した白内障のことを「若年性白内障」と言います。これも遺伝が原因ではないかと言われています。若齢性白内障は比較的進行が早く、合併症も発生しやすい傾向があります。
【後天的白内障(続発性)】
遺伝以外のことが原因で発症するものを「後天的白内障」と言います。
その中で、加齢が原因のものを「加齢性白内障」、外傷が原因のものを「外傷性白内障」、代謝性(糖尿病など)の病気が原因のものを「代謝性白内障」、白内障以外の目の病気が原因のものを「持続性白内障」と言います。
遺伝的に白内障になりやすい犬種
犬には遺伝的に白内障になりやすい犬種がいます。以下に載っている犬を飼っている飼い主さんは特に気をつけましょう!
- トイプードル
- シーズー
- 柴犬
- ヨークシャーテリア
- トイプードル
- 柴犬
- チワワ
- ジャックラッセルテリアなど
紫外線で白内障に?
白内障の原因の一つに紫外線があります。犬は人間に比べて目が弱いです。そのため紫外線を浴び過ぎてしまうと目に刺激を与えてしまいます。白内障に限らず他の目の病気を患ってしまう可能性もあります。
白内障予防
白内障は予防するのが難しい病気です。ですが、発症する原因となるものを極力避けるようにすれば、発症するリスクを減らすことができます。
- 紫外線を長時間浴びさせないようにする
- 部屋を片付け、不意に起こってしまう目の怪我を減らす
- 定期的に健康診断を受けさせる
- 愛犬の少しの変化も見逃さないように観察するなど
残念ながら白内障には予防薬も治療薬もありません。早期発見をすることができれば、進行や症状の発症を遅らせることができますが、症状が進んでしまっている場合は手術をしなければいけません。手術はとても体力がいるので、老犬の場合だと体に負担がかかってしまいます。そのため、早期発見がとても重要になります。
まとめ
犬の白内障は早期発見により、薬で病気の進行や症状の発現を遅らせることができます。定期的な健康診断、目の色・行動異常などのチェックをこまめに行なうようにしましょう!