【狂犬病2】気をつけるのは犬だけじゃない!!海外旅行先でも要注意!!
世界中でどのくらい狂犬病が流行しているか知っていますか?
これから海外に行く予定がある方はぜひこの記事を読んでみてください!
狂犬病とは
狂犬病とは世界中で年間5万人以上が死亡している人獣共通感染症です。狂犬病にかかった動物に噛まれたり、傷口や粘膜などを舐められることで感染します。犬だけではなく全ての哺乳類が感染する可能性があります。
発症するとほぼ100%死亡すると言われている恐ろしい病気です。
世界の狂犬病の発生状況
引用元:海外への渡航時は狂犬病にご注意ください|大阪健康安全基盤研究所
狂犬病清浄国
「狂犬病清浄国」とは狂犬病の発生がない国のことです。「狂犬病の発生状況」の地図⬆︎を見てもらうと分かると思うのですが、多くの国で狂犬病が流行していることがわかります。狂犬病がない国はほんの一部なんです。
- 日本
- オーストラリア
- ニュージーランド
- イギリス
- スカンジナビア半島など
それ以外の国、アジア・アフリカを中心に狂犬病が流行しています。
引用元:海外への渡航時は狂犬病にご注意ください|大阪健康安全基盤研究所
狂犬病の媒介動物
狂犬病の媒介動物は全世界共通して「犬」が多いようです。ですが狂犬病は全ての哺乳類が感染する可能性があるので犬だけを気をつければいいというわけではありません。
アジア・アフリカでは「犬」が人間の狂犬病の95%以上の死亡原因となっています。
アメリカ大陸では「コウモリ」が人間の狂犬病の死亡原因となっています。
また、稀に「キツネ・アライグマ・スカンク・ジャッカル・マングース・他の野生の肉食動物など」から人間に狂犬病が感染してしまうこともあるようです。
引用元:FORTH|最新ニュース|2016年|狂犬病について (ファクトシート)
日本の狂犬病状況
上記で説明したように、現在の日本は狂犬病の発症がない世界で数少ない狂犬病清浄国の1つなんです。
人間は昭和31年(1956年)、動物は昭和32年(1957年)の猫を最後に狂犬病の発症はないそうです。
日本は狂犬病ウイルスの撲滅に成功したため動物に触れ合うことにあまり抵抗はありませんが、その感覚で国外に行くのはとても危険です。
帰国後に発症?
日本国内での狂犬病の発症はありません。ですが、海外から帰国後に狂犬病を発症してしまうというケースはあるようです。
昭和45年(1970年)にネパールからの帰国者が1人、平成18年(2006年)にフィリピンからの帰国者が2人、令和2年(2020年)にフィリピンからの入国者が1人。
日本国内では狂犬病に感染する可能性が低くても、国外に出れば感染してしまう可能性が高まります。油断は禁物ですね。
海外に行く時の狂犬病対策
動物に近づかない
道端にいる動物に近づいたり触ったりするのは絶対にやめましょう。噛まれてしまう可能性があります。暴露後接種がすぐできる病院が近くにあればいいですが、医療機関が近くにない国に行った場合、すぐに対策をすることができません。
曝露前接種
人間も事前に狂犬病ワクチン接種(曝露前接種)をすることができます。旅行先で狂犬病が流行していたり、長期的に病院が近くにない国の地域に行く方は事前にワクチン接種をしていくのも1つの手です。ですが、ワクチンを打っても噛まれた場合は暴露後接種を打たなければいけません。
事前にワクチン(曝露前接種)を打ちたくてもどこで打つことができるのかわかりませんよね。そこで、どこで打つことができるのか探し方を紹介します!
(曝露前接種)予防接種実施機関の探し方
厚生労働省検疫所「海外で健康に過ごすために(FORTH)」のサイトにある予防接種実施機関から情報を打ち込み検索をして、近くにある狂犬病ワクチンが打てる病院を探してみてください!
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もし国外で犬に噛まれたら
万が一国外で犬に噛まれた場合、すぐに現地の医療機関に受診し、狂犬病ワクチン(暴露後接種)を受けるようにしましょう。そして帰国後には検疫所(相談室)に相談するようにしましょう。
海外に行く際には狂犬病に限らず、その国で流行しているものや万が一の時にどこに行くのかなどの準備を事前にしておくようにしましょう!
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