【狂犬病】狂犬病がどのような病気か知っていますか?狂犬病の症状・予防などを紹介!
「狂犬病」とは
狂犬病とは世界中で年間5万人以上が死亡している人獣共通感染症です。狂犬病にかかった動物に噛まれたり、傷口や粘膜などを舐められることで感染します。犬だけではなく全ての哺乳類が感染する可能性があります。
発症するとほぼ100%死亡すると言われている恐ろしい病気です。
「狂犬病」に感染した時の症状
犬と人間、それぞれの感染した時の潜伏期間や症状などの違いを見比べてみましょう。
※狂躁期と麻痺期を明確に分けることは困難なことが多く、前駆期から麻痺期に移行することもある。
治療方法が無い
発症してしまったら犬も人間も治療方法が無いのは恐ろしいですね。また、犬に関しては治療は行われず安楽死させるようです。狂犬病は予防することがとても大切なんです。
狂犬病ワクチン
接種時期
日本では「※狂犬病予防法」によって1年に1回の狂犬病の予防注射が義務付けられています。生後91日以上の犬の飼い主さんは飼い始めたら30日以内に狂犬病の予防注射を受けさせるようにしましょう。
翌年からは4月〜6月の期間に「動物病院」または「自治体による集団接種」で受けさせるようにしましょう。
費用
狂犬病ワクチンは「動物病院」と「自治体の集団接種」で打つことができます。
3,000円前後+550円
自治体の集団接種の場合は接種費用+「狂犬病予防注射済票」交付の手数料550円が発生します。
【メリット】
診察料がかからず、「狂犬病予防注射済票」がすぐにもらえるというメリットがあります。
3,000円〜4,000円
動物病院の場合だと診察代などが発生することがあるため集団接種より少し高額になることがあるかもしれません。
【メリット】
飼い主さんの都合で日程を決めることができます。また、かかりつけの病院の場合だとついでに他の検査などもしてもらえるというメリットもあります。
愛犬の性格や金銭面などをよく考えてどちらにするか決めてみてください!
副反応
他のワクチン接種と同じように、狂犬病のワクチン接種も下記のような副反応が起こる可能性があります。
- 元気消失
- 食欲不振
- 嘔吐
- 下痢など
犬の体質によっては稀にアレルギー反応やアナフィラキシーなどの症状を引き起こすこともあります。(虚脱、貧血、血圧低下、呼吸速拍、呼吸困難、体温低下、流涎、ふるえ、けいれん、尿失禁など)
接種後に愛犬に何か異変を感じたら必ず動物病院に行きましょう。
打たないと罰金
狂犬病のワクチン接種を怠ると20万以下の罰金が課せられることがあるので気をつけましょう。
犬に噛まれたらどうすればいいの?
出血している場合、まずは傷口を5分以上流水で洗い流すようにしましょう。出血をすぐ止めたい気持ちはわかりますが、傷口をすぐに押さえてしまうと菌が体の中に入り込んでしまいます。また、できれば石鹸などを使用するようにしましょう。そうしたら清潔なガーゼなどで止血を行い、必ず病院に行きましょう。
- 傷口を5分以上流水で洗い流す(できれば石鹸などを使用する)
- 清潔なガーゼなどで止血する
- 病院に行く
日本では犬に噛まれても狂犬病に感染する可能性はとても低いです。ですが、狂犬病以外にも危険な菌もあります。犬に噛まれたり引っ掻かれて血が出てしまった場合は必ず病院に行きましょう。
海外旅行に行く時も注意!!
引用元:海外への渡航時は狂犬病にご注意ください|大阪健康安全基盤研究所
日本は狂犬病の数が少ない狂犬病清浄国の1つです。上記の資料を見ると分かると思うのですが、日本のように狂犬病が少ない国ももちろんありますが、まだ多くの国で狂犬病が発生しています。また、アジアでの狂犬病の原因動物は犬ですが、国によっては犬以外の動物が原因で感染する場合もあります。
人間も狂犬病ワクチン接種
人間も事前に狂犬病ワクチン接種(曝露前接種)をすることができます。旅行先で狂犬病が流行していたり、長期的に病院が近くにない国の地域に行く方は事前にワクチン接種をしていくのも1つの手です。