【原因と対策】「人」の猫アレルギーとは?アレルゲンが少ない猫種がいるのは本当?
猫が大好きなのに一緒にいると「目がかゆい」、「くしゃみ」、「湿疹」などの症状が出る猫アレルギー。猫が持つアレルゲン物質「Fel D1」が原因だとされています。
アレルゲン物質「Fel D1」とは?
アレルゲン物質「Fel D1」は猫の唾液や皮脂腺に含まれており、乾燥すると空気中を浮遊するのが特徴。猫が自分の体をなめることにより、このアレルゲン物質が毛に広がり、その後、空気中に散布されることが考えられます。
人がこのアレルゲン物質を吸い込んだり、触れたりすると、体の免疫系が有害物質だと認識し、体から排除しようとしてアレルギー反応が起きるメカニズムです
- くしゃみ
- 鼻水
- 目のかゆみ、充血
- めまい
- 湿疹
- 肌あれ(赤み・かゆみ・痛みなど)
- のどのかゆみ、せき、息苦しさ
アレルギーの対策とは?
猫アレルギーの治療法は完全に確立されていないとされており、アレルギーの症状を引き起こす原因物質(Fel D1)から曝露(ばくろ)を減らすことが有効な対策と考えられます。
※曝露(ばくろ):「さらされる」という意味
もっとも確実な対策は「猫と接触しない」ことですが、今回は猫が大好きで一緒にいたい人へ向けての対策を考えていきたく思います!
①お部屋の清掃、空気清浄機の使用
室内で飼うことがほとんどの猫。アレルゲン物質となる「抜けた毛」、「猫のフケ(古くなった皮膚)」などを減らすためにも清掃(そうじ)が大切です。床、家具、壁など、また意外と見落としがちな「カーテン」の定期的な洗濯も重要となります。
また「空気清浄機」を使用してアレルゲン物質を減らすことも有効だと考えられます。猫のアレルゲン物質が5μm以下の大きさとなるため、PM2.5対応の空気清浄機、「0.0146μm」まで除去可能なAirdogの空気清浄機などが有効です。
粒子の大きさが2.5μm以下の微細な粒子のことです。1μm(マイクロメートル)は1mmの「1/1000」となります。
国内12,000ヵ所以上の医療施設で導入されており、0.0146μmの粒子まで取り除ける強力な空気清浄機です。
室内の清掃と同時に、猫に触れた後の自身の体に付着したアレルゲン物質を取り除くことも大事です。手洗い、うがいなどで自身に付着したアレルゲン物質を取り除きましょう!
②猫のアレルゲン物質を減らす
ブラッシング
抜ける毛やフケを減らすために定期的なブラッシングをすることで、アレルゲンの量を減らすことができると考えられます。猫アレルギーがない人が担当できることが理想ですが、そうでない場合はマスク、手袋を着用して作業ができると良いと思います。
入浴・シャンプー
猫を定期的にシャンプーなどで洗うことで、アレルゲン物質を減らせることが考えられます。ただし、猫は水を嫌う場合が多いため、ストレスになるようであれば注意が必要です。またシャンプーを選ぶ際は猫が匂いを気にすることもあるため「無香料」がおすすめです。
フードの見直し
猫アレルギーの原因物質を中和することに成功したキャットフード「ピュリナ プロプラン リブクリア」。フードに含まれる卵由来のタンパク質が、唾液中の「Fel D1(アレルゲン物質)」を中和するため、被毛とフケに付着する「Fel D1(アレルゲン物質)」を減らすことができます。
③猫種との相性を考える
アレルゲン物質が比較的少ないとされる猫の種類がいるという情報があります。長毛が特徴で人気もある「サイベリアン」を筆頭に、「ロシアンブルー」、「バリニーズ」などがアレルゲン物質を出す量が少ないとして知られています。
猫アレルギーの知り合いにも「サイベリアン」は大丈夫です!という人がいました。ただし、全員が全員「サイベリアン」はOKとはならないと思うので注意してください!
まとめ
「人」の猫アレルギーとの関わり方について、「猫と接触しない」ことが確実ではありますが、猫が大好き、猫と一緒に暮らしたい人でも、原因と対策を知ることで、猫アレルギーをコントロールしながら楽しい猫ちゃんとの生活が送れるかもしれません。