【犬の椎間板ヘルニア】ミニチュア・ダックスフンドに多い「椎間板ヘルニア」の症状・原因などを紹介!
愛犬を抱っこした時にキャンと鳴く、階段の登り降りを嫌がるなどの症状が出ていませんか?
もしかしたらその症状「椎間板ヘルニア」かもしれません。
椎間板ヘルニアとは
椎間板ヘルニアとは、何らかの原因でクッションの役割をしている椎間板が脊椎の上にある太い神経(脊髄)を圧迫してしまい、痛みが出たり足の麻痺が出たりする病気です。
椎間板ヘルニアの種類
椎間板ヘルニアには「ハンセン1型」と「ハンセン2型」の2種類あります。
変性した髄核が線維輪を突き破って脊髄を圧迫してしまう
線維輪が変形して盛り上がってしまい、脊髄を圧迫してしまう
「ハンセン1型」は急に発症することが多く、主に若年犬やダックスフント、ビーグルなどに多く見られます。
「ハンセン2型」はゆっくりと症状が進行していく特徴があり、主に高齢犬に見られます。
ハンセンの由来
「ハンセン」の名前の由来は、1950年代にこの疾患を初めて詳細に記述した獣医病理学者、ハンセン博士の名前を冠して「ハンセン型」と呼ばれています。 ハンセン博士は、椎間板の変性と突出が犬の脊椎に及ぼす影響を研究し、「ハンセンタイプI」と「ハンセンタイプII」に分類しました。
椎間板ヘルニアの症状
犬の椎間板ヘルニアは、症状の程度によって5つのグレードに分けられます。下の図のようにグレードの数が増えていくと症状は重くなります。
抱っこした時にキャンと鳴いたり、階段の登り降りを嫌がったり、背中を丸めるなどの症状が見られます。まだ神経の異常が見られず痛みだけを感じる状態です。
自力で歩くことができますが、ふらついていたり、足先がひっくり返ってしまうなどの症状が見られます。麻痺の症状が出てくる状態です。
後ろ足が麻痺してしまい、歩けなかったり前足だけで後ろ足を引きずるように歩いている状態です。グレード3以上は重度に分類されます。
後ろ足が完全に麻痺していまい、排尿のコントロールが自力で出来ず失禁してしまう状態です。
足先の骨に刺激を与えても全く痛みを感じなくなっている状態です。早急に外科手術を行う必要があります。
愛犬に少しでも異変を感じたらすぐに動物病院に行くようにしましょう。椎間板ヘルニアは早期治療が重要になります!
椎間板ヘルニアの原因
加齢
加齢によって椎間板が変形してしまい脊髄を圧迫していまいます。症状の進行は穏やかと言われています。
遺伝
全ての犬が加齢や怪我などによって椎間板ヘルニアになる可能性がありますが、その中でも「軟骨異栄養犬種」は髄核が固くなりやすい特徴があります。そのため固くなった髄核が繊維輪を突き破って脊髄を圧迫してしまい椎間板ヘルニアになりやすいんです。
- ミニチュア・ダックスフンド
- コーギー
- フレンチ・ブルドッグ
- パグ
- ペキニーズ
- シーズー
- ビーグル
- トイプードルなど
中でもミニチュア・ダックスフンドは発症率が高いそうです。
椎間板ヘルニアの予防
- 体重管理
- 犬用コルセット・サポーターをつける
- 生活環境の見直し
体重管理
体重が増えてしまうと、腰に負担がかかってしまいます。健康にも良くありません。肥満気味な犬は減量するようにしましょう。ですが、過度な運動はNGです!逆に腰に負担がかかってしまったり、ストレスを感じてしまいます。
犬用コルセット・サポーター
コルセットやサポーターは予防というよりは、椎間板ヘルニアの痛みを和らげるために腰を保護するために使用するものです。
家の環境改善
愛犬の腰を守るために以下のような家の環境づくりをしてあげましょう。
- 高いところから飛び降りれないように家具などの配置を変える
- ローソファーに変える
- ドッグステップを使う
- 床が滑らないようにマットを敷く
\床を滑らないようにする/
\階段でへ腰の負担を軽減/
\スロープで腰への負担を軽減/