猫の自動給水器を選ぶ際のポイントとは?循環型の給水器で注意したい点。
猫の健康を守るために意識したい水分摂取量。水飲みボウル、循環型の自動給水器、ボトルタイプなど、様々な給水器があります。
その中でも今回は「自動給水器」をピックアップして、選び際のポイント、注意したいポイントを考えていきます。
自動給水器とは?
自動給水器とは、名前の通り「自動」で給水ができる器となります。タンクやボトルへ水を貯めてセットすることで、猫に自動で給水ができます。
電源を利用するタイプ
電源を利用するタイプではモーターや循環ポンプを使用して水を流し続けることができるため、酸素を供給し、清潔な水を維持することができます。またフィルター付きであれば不純物を取り除けるため、いつでもきれいな水をあげることができます。
電源不要のタイプ
電源を利用しないタイプではディスペンサー式の給水器があり、ボトルなどに貯めた水の自重により自動的に水が給水される仕組みです。
電源を利用するタイプの選び方
電源を利用するタイプでは、以下の点を意識して選ぶ必要があります。
フィルターの性能
電源を利用する自動給水器の多くではフィルターが内蔵されており、水の中の不純物や抜け毛、食べカス、ホコリなどを取り除いてくれます。また活性炭フィルターであれば水の臭い(カルキ臭)を吸着して水の味を改善できることが期待できます。その他、水道水に含まれるマグネシウム、カルシウムを除去するフィルターなど、給水器によりフィルターの性能が違うため、自動給水器を選ぶ際のポイントのひとつです。
ピュアクリスタルでは、不純物を除去するフィルターに加えて、軟水化するためのフィルター、また活性炭フィルターを備えています。
容量とサイズ
愛猫の頭数、また留守番時の時間の長さなど、ライフスタイルに応じて給水器を選べると良いと思います。小型の給水器では1.0L以下、大容量だと3.0Lを超える製品もあります。
小型の給水器
容量が1.0Lの小型の自動給水器。コンパクトタイプのため、ライフスタイルに合わせて、また2台目需要として活躍ができる給水器です。
大型の給水器
2.5Lの大容量のため、多頭飼いにもおすすめの給水器。不純物を除去するフィルター、軟水化するためのフィルター、また活性炭フィルターが備えられています。
清掃のしやすさ
自動給水器を選ぶ際に大事なポイントである「清掃のしやすさ」。フィルターを通して水が循環するためキレイな水が維持できる一方で、汚れを吸着したフィルターの交換、また給水器自体の清掃をする必要があります。
特に給水器の日々のお手入れは、給水器の分解ができるかどうか、コードレスタイプなのか、小さいパーツが多くて手間にならないかなど、選ぶ際に気をつけたいポイントです。
静音設計
電源を使いモーターやポンプが動くため、どうしても気になる「音」。各メーカーは静音設計に対して工夫をしていますので、「平均音圧レベル(dB=デシベル)」の数値を基準に給水器を選べると良いと思います。
静音設計の給水器
平均音圧レベル20dBを実現。20dBは「木の葉がふれあう音」が目安になります。静音だけではなく「三層フィルター」により不純物の除去によりキレイな水が期待できる給水器です。
電源不要タイプの選び方
電源不要のタイプでは、以下の点が選ぶ際のポイントになります。
取付け方式
主にケージなどへ取付けるタイプになるため、所有されるケージなどに対応しているか確認が必要となります。
また置き型タイプもあるため、猫ちゃんとの相性、ライフスタイル(ケージを使わないなど)に合わせて製品を選べると良いです。
取付けタイプ
日本のメーカーである「Richell(リッチェル)」から発売されている製品。飲み口が広いお皿型の給水器。専用ボトルを装着することで、飲水量を計測することもできます。
置き型タイプ
日本のメーカーである「Petio(ペティオ)」から発売されている製品。商品価格がリーズナブなため、愛猫ちゃんが気にいるか試してみるには良い製品だと思います。作りがシンプルな設計のため、猫ちゃんがボトルへ接触した際の水漏れなど、置き型タイプならではのデメリットは考えられます。
清掃のしやすさ
電源タイプと同様ですが、「清掃のしやすさ」は選ぶ際に大事なポイントになります。給水器のパーツの取り外し状況、またプラスチックは細かいキズなどが原因で雑菌が繁殖する可能性があるため、定期的に除菌剤を使用した清掃も必要があると考えます。
まとめ
猫の自動給水器を選ぶ際のポイント、注意点を考えてきました。自動給水器は留守番時の給水やライフスタイルに合わせて活躍が期待できる一方、清潔な状態を保つための「清掃」が非常に重要なポイントになります。
キレイな水を飲ませたいのに、実は清掃が不十分による水を飲ませてしまうことを避けるためにも、フィルター交換、給水器自体の清掃を徹底する必要があります。
流水を好む猫ちゃんが多いとも聞きますが、お皿タイプ、水飲みボウルでも給水ができるため、愛猫ちゃんの好みに合わせて、またケースに合わせて「自動給水器」を使用できると良いと思います。